文章を書く時に誰もが使っている句読点。
句読点の無い文章は非常に読みにくいので、文章を読みやすくする意味で使っていると思います。
きっとあなたも文章を書く時、別に意識しなくても、句読点を使えていますよね?
だけど、その意識せずに使っている句読点は、本当にあなたの文章を読みやすくしてくれているのでしょうか?
もしかすると、あなたの付けた句読点のせいで、逆に読みにくくなっているかもしれませんよ。
と、いうことで、今回は正しい句読点の付け方をご説明していきましょう。
5秒で解る!この記事の内容
句読点の基本
句読点とは句点(。)と読点(、)を合わせた言葉で、文章を区切って読みやすくする為の物です。
句読点の中でも特に、読点が文章中に全く無しだと、すごく読みにくい文章になってしまいます。
ですが、多すぎてもそれはそれで読みにくくなってしまう物なんですよね・・・。
ちょっとそれぞれのケースを見てみましょう。
句読点が全くない文章
まずは句読点が全くない場合です。
今日僕は図書館に行ってきたのですが平日なのに人が多くて結構騒がしかったのですぐに帰ってきてしまいました
句読点が全く無いと、パッと見た時にどこで区切って良いのか分からなくなりますよね?
『よく読めば解る!』と思うかもしれませんが、ブログやメルマガなどのWeb文章では『読者さんが負担無く読めるかどうか?』ということが、凄く大事なんです。
基本的に読者さんは、ブログやメルマガなどの文章を流し読みしています。
注意して読まなければ意味を理解出来ない文章は、読者さんに負担をかける事になるので、流し読みの邪魔になってしまいますよね?
負担や邪魔などのストレスが溜ると、読者さんはあなたのブログ読むのを辞めて、別のページに行ってしまうんです。
せっかく書いたあなたのブログを読んで貰う為にも、句読点をしっかりと打って、読者さんの読みやすい文章を書きましょう。
句読点が多い文章
次に、句読点の多い文章を見てみましょう。
今日、僕は、図書館に行ってきたのですが、平日なのに、人が多くて、結構騒がしかったので、すぐに帰ってきてしまいました。
句読点が多いと、その都度読む勢いを止められてしまうので、何だか詰まった様な感覚がありませんか?
あまり句読点が多すぎても読者さんにストレスを与えてしまってよくありません。
あくまで目安ではありますが
- 一つの文章に句点(。)は一個
- 句点(。)を打ったら改行する
- 句点(。)を一個打つ間の読点(、)は二個まで
と思っておいてください。
特別な意図があって読点を多くしている場合を除き、一つの文章中に読点が三個以上出てきてしまうのは、文章が長すぎるサインでもあります。
一つの文章中に読点が三個以上入ってしまいそうな場合は、一度句点で文章を終わらせるなどして、内容を二文に分けてあげましょう。
ただし、これはあくまで目安なので、「必ずしも守らなければいけないルール」というほど堅いものではありません。
あなたが文章を書きなれていない内はわかりやすいかとは思いますが、段々と慣れてくれば、あなたなりの『良い句読点の打ち方』が見えてくると思います。
あまり堅く考え過ぎずに慣れていきましょう。
では、次から実際に、具体的な句読点を打つポイントについて解説していこうと思います。
読点(、)の打ち方
まずは読点を打つ際に意識するポイントを解説していきます。
漢字、ひらがなの区切り
漢字やひらがなが続くと、文章の区切りが分かり辛くなってしまいます。
漢字が連続する場合の例
NG:僕は今月末最終選考を控えていた。
OK:僕は今月末、最終選考を控えていた。
ひらがなが連続する場合の例
NG:彼はせっかちなのだがあまりそう見えない。
OK:彼はせっかちなのだが、あまりそう見えない。
漢字が続く文章も、ひらがなが続く文章も、読点があった方が読みやすいですよね?
他にも、ひらがなで同じ文字が続く場合があります。
同じひらがなが続く場合の例
NG:彼にももしかしたら事情があったのかもしれない。
OK:彼にも、もしかしたら事情があったのかもしれない。
この様に、ひらがなや漢字が続く場合は、パッと見て意味が解りやすい位置に読点を入れましょう。
重文、複文の区切り
重文とは、一つの文章の中に『主語』と『述語』を2つ以上含む文章の事を言います。
例)僕は歌を歌い、彼はそれに合わせて演奏した。
『僕は(主語)歌を歌い(述語)』の部分と『彼は(主語)それに合わせて演奏した(述語)』の部分でそれぞれ主語と述語がありますね。
この様な文章を重文と呼び、それぞれの主語と述語を区切る際に読点をいれます。
複文とは一つの主語に対して、二つ以上の述語を持つ文章の事です。
例)僕は歌を歌い、演奏もした。
重文と違い『僕は(主語)』に対して『歌い(述語)』と『演奏した(述語)』がかかっていますね。
この様な文章を複文と呼び、それぞれの述語を区切る時に読点をいれます。
長い主語の後
文章によっては主語が長くなる場合もありますので、主語が長くなった場合は、わかりやすくする意味でも読点をいれておきましょう。
例)僕が長年愛用しているギターは、かなりのプレミアがついている。
上記例文では、主語の『ギター』に『僕が長年愛用している』という言葉がくっついており、『僕が長年愛用しているギター』までが一つの主語になっています。
長くなった主語をわかりやすくする為に、読点を入れてあげましょう。
接続詞の後
接続詞の後に読点を入れる事によって、前後の文脈や意味が強調され、つながりがはっきりとします。
例)しかしながら、私は今までこのやり方でやってきました。
意味が解る位置に打つ
読点を入れる位置が変わるだけで、大きく意味が変わってしまう場合があります。
まずは以下の例文を読んでみてください。
例文)彼は裸足で逃げる泥棒を追いかけた。
読点をいれてみます。
例1)彼は、裸足で逃げる泥棒を追いかけた
例2)彼は裸足で、逃げる泥棒を追いかけた
読点の位置が違うだけで、裸足の人が変わってしまいましたね?
例1では『泥棒』が裸足である事がわかります。
しかし例2では、『彼』が裸足になってしまいました。
この様に、読点の位置によっては、意味が全く異なってしまう場合があります。
読み手が正しい意味を捉えられる位置に読点をいれましょう。
句点の打ち方
読点の使い方を一通りご説明した後は、句点の使い方についてご説明していきましょう。
句点は読点と違い、一つの文章の終わりに一つだけ付けるのが一般的です。
従って、通常の文章であれば特に何かを意識する必要もないのですが、例外として他の記号が絡んで来た時にのみ、ちょっと特殊な使い方をする事があります。
【!】や【?】を付けた時ルール
【!】や【?】を使う際は、句点を使わないようにしましょう。
【!】や【?】は、句点と同じく『文章の終わりに付ける記号』です。
ですので、【!】【?】を使った時点でその文章は完結しています。
逆に、【!】【?】と句点を併用すると、なんだか見栄えが悪くなってしまいます。
例1)僕にはどうしても納得できません!。
例2)どうしたら僕にも理解出来ますか。?
なんだか違和感があるでしょう?
【!】や【?】を使う際は、句点を付けないようにしましょう。
「 」を使う時のルール
会話文などを作る際に、「 」を使って文章を囲むと思います。
「 」を使う際は、最後に句点を入れない方が良いでしょう。
例1)「僕にも教えてくださいよ」
例2)「僕にも教えてくださいよ。」
例3)「僕にも教えてくださいよ」。
国語の教科書などでは例2の書き方になっている事が多いようですが、出版業界などでは例1の書き方が主流となっています。
例2の書き方だと、空白が大きく見えて、何となく不細工に見えませんか?
例3の書き方も見た事がありませんよね?
( )を使う時のルール
( )で囲んだ文章が文末に来る場合は、ちょっと変則的なルールがあります。
まず、文末の( )がその直前の言葉を補足・修飾する様な内容の場合、句点の前に来ます。
例)僕はどうしても彼の言い分に納得出来なかった(理解は出来るのだが)。
上記例文では、( )の中身がその手前をの文章を補足する内容になっていますよね?
だから、上記例文は( )の後に句点が入っています。
しかし、この( )の中身が、書籍から引用した場合の出典元・作者などを記載する場合、句点は( )の前に入れるのが一般的です。
例)メロスは激怒した。必ず、かの邪智暴虐の王を除かなければならぬと決意した。(太宰治 走れメロスより)
上記例文の様に、出典元の情報を記載する場合は、句点の後に( )を付けましょう。
まとめ
句読点の正しい付け方はご理解して頂けたでしょうか?
冒頭でもお話しましたが、句読点の付け方が悪いと読みにくい文章になってしまい、読者さんにストレスを与えてしまいます。
そしてその結果、せっかく書いたあなたの文章を、読んでもらえなくなってしまうんです。
今回お伝えした読点を付ける際の注意点
- 読点は多すぎず少なすぎず
- ひらがなや漢字が続く時につける
- 重文、複文の区切り
- 長くなった主語の後
- 接続詞の後
- 意味を分けたい部分でつける
そして、句点を付ける際の注意点
- 【!】や【?】を使う際のルール
- 「 」を使う際のルール
- ( )を使う際のルール
これらを意識して読みやすい文章を書いてみましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。